に投稿

今年も「クリスマスブレンド」発売です

明日で11月もお仕舞い、明後日には12月となります。今年もコロナでなにがなにやらわからないうちに、師走を迎えることになりました。皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

毎年、クリスマスシーズンにクリスマスブレンドを販売して、たいへん好評をいただいておりまして、また今年も発売いたしますので、リピートのかたは大変お待たせしました、初めましてのかたはどうぞお試しくださいませ。

この時期はケーキや豪華なお食事なんかが食卓に上がることも多いんじゃないでしょうか。そこに合わせていくのは、コーヒーにもしっかりとしたボディ感と口に広がる厚みのあるフレーバー、そしてあと口にはキレがあると、そういうイメージでつくっております。

12月いっぱいの販売となります。お求めはこちらからどうぞ。→クリスマスブレンド

に投稿

ギチャタイニステーションのロットを独占輸入しました

ケニアからニュークロップ(今季収穫もの)が届きました。

ニエリ地区の西マディラにある、ギチャタイニステーションからのロットです。このロットは日本向けの出荷を当店が独占で購入することができました。ありがたいですね。

ギチャタイニ(ケニア)マーズロースト のお買い物はこちらから

ギチャタイニステーションが加盟するギカンダ生産者組合では、フェアトレード、レインフォレストアライアンス、UTZなどの公的認証を積極的に取得しており、環境にも生産者にも持続可能なコーヒー生産を目指しています。
また、CMS(コーヒーマネジメントシステム)というプログラムを組合が提供しており、生産者に少額の資金を収穫前に貸付し、子供たちの教育や生産のための資材購入などに役立てることができます。
組合の最終的なゴールは、持続的に生産者へ品質向上と生産量アップのための様々な教育へのアクセスを容易にし、地区全体で品質面と生産量の両方でプレミアムのある価格で市場へ販売していくことだと言います。すばらしいですね。
そしてこのコーヒーの風味は、プラムや桃のような果実感があり、またリッチでたっぷりとした飲みくちで、たいへん飲みごたえのあるコーヒーと言えます。当店でしか飲めないコーヒーをぜひ、おためしくださいませ。

に投稿

オスカー・バウティスタさんのカフェインレスコーヒー

コロンビアから、ニュークロップ(今季収穫)の高品質なカフェインレスコーヒーが届きました。

これは本当に脱カフェイン処理をしているのかと思うほど、素直なコーヒーの風味を持っています。SSEではカフェインレスコーヒーの焙煎をアースローストとしているのですが、アースローストはそのコーヒーが本来持つ風味と焙煎による風味の変化を楽しめるバランスの良いところ、という焙煎なんですが、カフェインレスコーヒーでも十分にこのローストで楽しめるのは素晴らしいです。ぜひお試しいただければと思います。

オスカー・バウティスタさんのカフェインレスコーヒーのお買い物はこちらから

1970年頃に初代となるヘクターが農園を開拓して以来、コーヒーの木が一本も無かった土地に、シェードツリーとしても役立つバナナやキャッサバなどの果樹も植えつつ、コーヒーの木を増やしてきました。
いまでは90%以上のコーヒーの木がシェードツリーの下で育ち、また農園は全エリアで完全に有機認証とレインフォレストアライアンス認証を取得しています。
現在は3代目となるオスカーが農園を運営し、すでに4代目となるお子さんたちも農園を手伝っているそうです。
カフェインレス処理は、DESCAMEX社がマウンテンウォーター方式にて、水とフィルターだけを使って安全に行っています。99.9%以上のカフェインを除去しています。
カフェインを除去する前の、もともとのコーヒー豆が美味しいから、脱カフェイン処理をしてもかなりの美味しさを保っています。その味わいは高品質なコーヒーそのものと言っていいでしょう。カフェインレスコーヒーとは気が付かないくらい美味しくいただけます。

健康上の理由でカフェインを摂りたくないときや、やおやすみ前のご利用などにお使いくださいませ。

に投稿

テレンス・ンドワイズ(ブルンディ)新入荷のお知らせ

いつも人気のブルンディ産のコーヒーですが、今年も入荷いたしました。テレンス・ンドワイズ氏が運営するガツクザウォッシングステーションからのロットです。

お買い物はこちらから→テレンス・ンドワイズ(ブルンディ)

2019年にカップオブエクセレンスで優勝したステーションなんですが、もともとは小さなステーションで、品質的にもそれほど優良ではなかったようです。しかし運営者のテレンス氏は、2013年頃から高品質化へさまざまな手を打ち始め、遠方でステーションに持ち込めない農家のために集荷所をたくさん作ったり、処理方法を見直したりして、毎年品質改良に努めたそうです。そしてそこから6年で、品評会優勝ということになりました。努力が実ったという感じで嬉しいですね。

ブルンディとルワンダはお隣同士の国で、地理的・気候的にも似ています。またその歴史も、同じような部分があります。また、コーヒーの風味特性も似たところがあり、どちらもスパイシーな風味に特徴があり、そして「ポテト」と呼ばれる害虫による被害がよく起きることも似ています。

に投稿

トトロが2020-2021年度ものに切り替わりました

おなじみのトトロ(コロンビア)が、20-21ロットに切り替わりました。

SSEでは本当にお馴染みの銘柄で、いつも指名買いをされる方も多い人気銘柄でもあります。

2014年から毎年継続してトトロ村のコーヒーを買っていますが、お天気や病害などもあるかと思うのですが毎年風味特性はほとんど変わらずで、しっかりと安定して供給してくれている非常に頼れる生産者たちです。

今季ものも、スッキリ感とシャープな印象は変わらずで、継続してお使いいただける品質となっておりますので、お馴染みさまも、初めての方も、どうぞ安心してお求めいただければと思います。

に投稿

ダンチェ(エチオピア)新入荷のお知らせ

ジュピターローストで長らくご愛顧いただいておりました、エレアナ・ジョーガリス(エチオピア)が終売となりまして、新しくダンチェ(エチオピア)がリリースとなりましたのでご案内いたします。

お買い物はこちらから→ダンチェ(エチオピア)ジュピターロースト

詳しくは上のリンクよりお買い物ページに行っていただくとしまして。エチオピアでは、農園というシステムが発達しておりませんで、日本と同じように農家さんが作って農協みたいなところに持って行くシステムが主流です。持ち込む先をよく「ステーション」と呼びます。このダンチェ集落のステーションは2019年に新しく設立されたもので、それまではダンチェのあるチェルベサ村の農家さんたちは、収穫したコーヒーの実を遠くまで運んでいたそうなんですね。その際に品質が悪くなってしまうことが多く、実にもったいない話ですが、一生懸命つくってもそれが正当に評価されない、つまり収入に直結しないということで、このステーションができてからは良い品質のコーヒーにちゃんとした値がついて、みなさん喜んだでしょうね。

というわけで、しばらくの間、ダンチェを販売していきますのでどうぞよろしくお願いします。

に投稿

一部銘柄の焙煎を変更しました

イポリト・メサ(ペルー)の焙煎を「アース」から「ヴィーナス」へ変えました。イポリト・メサの持つ鮮やかなフルーツ感とスッキリとした飲みくちが、より感じられるようになりました。

フラビオ・フェラズ(ブラジル)の焙煎を「マーズ」から「アース」へ変えました。カップオブエクセレンス入賞ならではの透明感あふれるクリーンな口あたりがより際立って感じられます。

どちらの銘柄も、ちょっと焙煎が軽くなったので、また違った印象があるかと思います。いままでお召し上がりだった皆さまにも、まだお試しいただいていない皆さまにも、ぜひ新しい焙煎での風味をお確かめいただければと思います。

に投稿

エヴァ・アルヴァラド(ホンジュラス)をリリースします※独占ロットです

サターンローストに新しくエヴァ・アルヴァラドさんの運営するエルロブロン農園のロットをご紹介します。

お買い物はこちら→エヴァ・アルヴァラド(ホンジュラス)サターンロースト

(なお同じサターンローストで長らくご愛顧いただきましたファン・オレジャーナさんのロットが終売になりました)

エヴァさんの運営するエルロブロン農園は2004年のカップオブエクセレンスに入賞しており、品質の良さは折り紙付きです。カツアイをメインに、おそらくはサビ病の流行に備えて、IHCAFE90という病気に強いハイブリッドの品種をあわせて栽培しています。ホンジュラスはそもそも国土の大半が山がちで標高が高いのですが、エルロブロン農園があるレンピーラ県はエルサルバドルとの国境付近、内陸で一番海から遠いところです。ほぼ山の中にあるという感じで、標高が高く、寒暖差があり、冷涼な風が吹き、コーヒー生産には非常に適しているエリアだそうです。

そんなエヴァさんのコーヒーですが、もちろん何百という袋が世界に向けて出荷されていっているわけですが、SSEが購入したこのロットは「独占ロット」となります。国内に入ってきている全量を僕たちが買いました。ほかでは飲めない美味しいコーヒー、というわけでぜひお試しいただければと思います。

に投稿

Ready to ドリッパー再入荷のお知らせ

マーナさんとSSEの共同開発ということで日本中で話題沸騰のReady to ドリッパーですが、先月より長らくメーカー欠品となっており、SSE店頭/通販でも品切れということになっていました。お詫び申し上げます。どう考えてもマーナさんとSSEが共同開発したことが日本中で話題沸騰して売り切れたとしか思えません(大事なことなので2回書きました)。

というわけで、マーナさんの欠品が解消されまして、SSEにも入荷がありました。販売を再開いたします。

コーヒーを淹れてみたいなあという初心者の方、ほかのドリッパーを使っているけどなかなかうまく淹れられないというお悩みのある方、ハカリや温度計を使って淹れないと美味しくできないと思ってらっしゃる方、皆さんのためのReady toドリッパーです。ハカリや温度計を使わずともドリッパーに装備された機能的な工夫がコーヒーを美味しく抽出してくれます。

そんなマーナさんとSSEが共同開発して日本中津々浦々まで話題沸騰中の(たいへん大事なことなので3回目も書きます)Ready toドリッパーのお求めは、SSEの店頭とこちらの通販ページからどうぞ

に投稿

バニー・マタルの話(新銘柄)

むかしむかし、それこそ13世紀とかそんなころの話ですけど、紅海のお向かい、エチオピアからイエメンへコーヒーの木が伝わったんだそうです。そのころは宗教的儀式や薬として使われていたようですけど、古文書にもカフア(たぶんコーヒーのこと)と書いてあるので、きっとそのころ伝わったんでしょう。

お向かいのエチオピアはアフリカでも古くから存在する国で、その当時はまだ国土が海に面していました。だから海運もあったことでしょう。しかし、現在ではエチオピアは内陸国(海に面していない)となっていますね。長い歴史の中でいろいろあったんでしょうね。

そのいろいろについてはこちらをどうぞ→ ウィキペディア・エチオピアの歴史

さてエチオピアから伝わったコーヒーの木ですが、イエメンの西部にある高地帯ではその後もずーっとコーヒーを作り続けてきました。水資源に乏しいイエメンの高地帯、苦労して作ってきたんだろうと思います。生産処理はすべて非水洗式(ドライプロセス、ナチュラル)であり、水洗式(ウォッシュト)の処理方法が見られないことでもわかります。果たしてコーヒー生産に適しているのかどうか・・・土地や気候の問題で言えば、コーヒーの生産にバッチリという場所ではないと思うのです。しかし、そんな土地柄で一生懸命に上手に育つよう、たくさん採れるよう、美味しくなるようにと数百年も作り続けた結果、独特のマタリらしさという香味が生まれたのでしょう。そのとびぬけて特徴的な香味とバニーマタル地区の生産量の少なさから、市場での取引価格も決して低くありません。

日本でも数十年前から「マタリ」あるいは出港する地名をつけて「モカマタリ」(※モカは港町の名前)と呼ばれて有名ですね。SSEでの扱いはいままでありませんでしたが、もちろん飲んだことはあります。実に特徴的な風味を持つコーヒーです。

さてそのマタリですけど、これはバニー・マタル地区で採れたコーヒーのみに使われる名称です。イエメンにはほかにもいくつか名産地があり、それぞれに違う風味特性を持っています。マタリはほかの何にも似ていない、孤高の存在、そんな感じです。

私たちがいままでイエメンのコーヒーを扱ってこなかったのは、とくにこれと言って特別な理由があったわけではなく、たまたま買うことがなかっただけ、という感じなんですが、今回は「たまたま」大阪の自家焙煎コーヒー屋さんの社長さんと話をしている中で「ええマタリがあるで」という話になったところから始まりました。この話を書くと長くなるので割愛しますが、つまり大阪の社長さんが言うには「キミが思ってるよりぜんぜん今のマタリは良いものが流通しているよ」ということです。それは香味も優れているし、品質も安定しているし、産地からのトレーサビリティもしっかりしているし、というようなことでした。

イエメンはいま危機に瀕しています。世界最悪の人道危機と呼ばれています。長期化する内戦により、社会インフラは壊滅的な状況となっており、各地の戦闘はまったく終わる気配がありません。そして、もちろんコーヒー生産、輸出の危機ということでもあります。マタリが船便で輸出されるモカ港がある街も空爆がひどいそうです。伝統的にイエメンのコーヒーはヨーロッパではさほど人気が無く、日本には大変人気があります。つまり日本向けの輸出は大きな販路であるということで、コーヒー生産そのものが危機的状況である今、少しでも買ってあげようと思いました。

しかしそこはマタリ、古くからコーヒー生豆を扱う業者さんに話を聞くと「ほんの十年くらい前まではニセモノがたくさん売られてた、産地の偽装は当たり前」「とにかく欠点豆や異物が多かった」ということだったのですが、そして私たちもそんなステレオタイプなイメージを抱いていたのですが、生豆業者の努力もイエメンの生産者の努力もあり、いまではそれもかなり改善されているようで、実際に届いてみたら、思ったよりもきれいに粒のそろった生豆でした。きちんとハンドピックをしてあげることで、マタリ特有の香味がよく発揮され、且つ雑味がなくクリーンな風味になりました。昔のマタリからは隔世の感があります。

というわけで、私たちが初めて扱うマタリですが、本当にマタリ特有の香味が素晴らしく発揮されていますので、ぜひお試しになってください。きっとイエメンの生産者も喜ぶと思いますよ。

バニー・マタル(イエメン)のお求めはこちらから