説明
南部州ゲデオゾーンにある小さな集落、イディド。約300軒の農家がコーヒや果実を栽培し、家畜を飼っています。コーヒーは換金のために栽培していますが、果実や家畜などは自家用にするものがほとんどです。まだまだ自給自足が色濃く残る集落です。
この生産者たちは非常に少ない現金収入しかないため、化学肥料や除草剤などを購入するゆとりがありません。そのため、イディドで生産されるコーヒーは有機栽培と同様に生産されているのですが、認証を取得していないため、有機栽培と名乗ることはありません(認証の取得や維持にも費用がかかるためです。せっかく良いものを作っているのですから、認証等の取得が容易になるといいですね)。
ここでは昔から栽培している在来種を手作業で栽培し、豊富な水資源による伝統的な水洗処理を行っています。
標高2000メートルをゆうに超える、超高標高の栽培地で生産されるこのロットは、いわゆるイルガチェフェ特有のフレーバーを持ち、紅茶と柑橘系の風味を良く感じます。