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フウガドールすみだレディース、2025-26シーズンふぁいっ!(前編)

Fリーグで戦うフウガドールすみだのオフィシャルスポンサーを務めてはや何年?のSSEです。何年になるのかな、たぶん2017-18シーズンよりサポートしているので、9年目? になるようです(長くなってきた)。

さて今回は、フウガドールすみだの女子部門、フウガドールすみだレディースの話です。そしてこの記事では前編ということで、

・フウガドールすみだ全体の話

・Fリーグの概要

・フウガドールすみだレディースの話

・女子Fリーグの話

をご紹介いたします。

次の記事では後編として、ピックアップ選手の紹介をしますので、後編もお楽しみに。

フウガドールすみだとは

SSEのtwitter(現X)やfacebook、またこのブログをお読みの皆さんは「フウガドールすみだ」という名前は聞いたことがあるかと思います。なぜなら先ほど書きました通りでSSEがスポンサーとなっているからです。でも、いかんせんメジャースポーツとは言えないフットサルですので「名前は聞くけど、実態はよくわからない」という人も多かろうと思います。そこで、フウガドールすみだとその所属するFリーグについてさらっと解説いたします。

まずは我らがフウガドールすみだについて。

公式ウェブサイト https://www.fuga-futsal.com/

ロゴ

クラブの構成としては

(男子)

・トップ(クロコダイル←この名称はあまり用いられない)(フウガドールすみだ、とだけ言うときにはだいたいこれを指す)

・バッファローズ(セカンドチーム)

・ファルコンズ(U18)

・ウィングス(U15)

・エッグス(U12)

(女子)

・レディース

となっています。育成はU12からと非常に層の厚い構成となっており、現在トップで活躍する選手もいますし、他のFリーグのクラブで活躍している選手も輩出しています。

クラブは、前身となるクラブの創立が2001年と歴史は長く、フウガドールすみだという名称を用い2014-15シーズンからFリーグに参加しています。なおFリーグは、Jリーグをモデルとして2007-08シーズンからスタートしています。フウガドールすみだはリーグ創設から8シーズン目より参加した形になりますね。

現在のトップチームの監督は岡山孝介が2期目の指揮を採っています。

フウガと言えばの監督は須賀雄大でしょう。2005年からフウガドールすみだの前身のクラブで監督をスタートした須賀雄大はアマチュアクラブ時代からFリーグ参入2021年まで6シーズンと長きに渡り監督を勤め上げました。現在は日本女子フットサル代表監督となっており、先日はアジアチャンピオンに輝き、来年の第一回女子フットサルワールドカップに駒を進めるという快挙を成し遂げた名指導者です。

戦績ですが、Fリーグ参入前の2008年に、当時すでに発足していたFリーグ加盟の各クラブを打ち破り、アマチュアクラブながら日本選手権を優勝し、旋風を巻き起こしました。その後Fリーグ参入後も中位~上位の成績を残しつつも優勝には手が届かずだったのですが、再びの日本選手権優勝を2023年に達成、クラブとしては二回目の日本一を掴みました。

Fリーグ

フウガドールすみだのトップチームが参加しているFリーグは、前述の通り2007年にスタートしていますので、今季で19シーズンとなります。

大会フォーマットは年により違うので、今年のフォーマットをご案内します。

ディビジョン1(フウガドールすみだはここ)では、12クラブが5月から12月まで8カ月間でホームアンドアウェイ方式で総当たり戦を22試合行い、レギュラーシーズンの順位を決定します。2月~3月でファイナルシーズンとして上位6クラブと下位6クラブに分かれて総当たり戦10試合を行い、年間順位を決定します。最下位クラブは自動的にディビジョン2に降格します。

ディビジョン2では、9クラブの総当たり戦16試合を行い年間順位を決定します。優勝クラブは自動的にディビジョン1に昇格します。

リーグ加盟クラブは以下の通り (カッコは都道府県とディビジョン)

北海道 エスポラーダ北海道(北海道)(2)

東北 ヴォスクオーレ仙台(宮城)(2)

関東 マルバ水戸(茨城)(2)、バルドラール浦安(千葉)(1)、リガーレヴィア葛飾(東京)(2)、フウガドールすみだ(東京)(1)、しながわシティ(東京)(1)、立川アスレティックFC(東京)(1)、ペスカドーラ町田(東京)(1)、湘南ベルマーレ(神奈川)(1)Y.S.C.C.横浜(神奈川)

中部 ボアルース長野(長野)(1)、ヴィンセドール白山(石川)(2)、アグレミーナ浜松(静岡)(2)、名古屋オーシャンズ(愛知)(1)

近畿 シュライカー大阪(大阪)(1)、デウソン神戸(兵庫)(2)

中国 ポルセイド浜田(島根)(2)

四国 ミラクルスマイル新居浜(愛媛)(2)

九州 ボルクバレット北九州(福岡)(1)、バサジィ大分(大分)(1)

関東に集中しすぎな感はありますね。

フウガドールすみだレディース

ようやくフウガドールすみだのレィース部門、フウガドールすみだレディースの話になります。

ロゴマーク

フウガドールすみだが目黒区から墨田区へホームタウンを移転するはるか前、2008年にレディース部門が創立されました。けっこう歴史が長いですよね。

関東リーグで戦っていたフウガドールすみだレディースは、2020-21シーズンから女子Fリーグに参入することになりました。今季で6シーズン目ということになります。女子Fリーグは2017-18シーズンからスタートしているので、設立から3シーズン遅れての参入となりました。

2025-26シーズンの体制ですが、監督:窪堀宏一が率いる16名の選手が登録されています。ピックアップ選手を次の記事でご紹介しますが、チーム全体のお話をここでしておきます。

Fリーグでの成績は、

20-21 7位

21-22 6位

22-23 7位

23-24 7位

24-25 5位

と、いい感じですが、なかなか優勝争いに食い込めてない、もどかしい順位を続けています。

元気いっぱい、一生懸命に走るという泥臭いストロングスタイルが持ち味で、勝ち負けへのこだわりはもちろんあるのでしょうがそれよりも一生懸命さを尊び諦めずに戦うとう姿勢に、フウガレディースらしさというのがあると思います。

フウガレディース育ちの須藤優里亜(日本代表)、原川奈々子(日本代表)がスペインリーグへ挑戦中でいないのですが(帰ってきてね)、若き大型ストライカーの岩崎裕加(日本代表)、そして元日本代表のキャプテン勝俣里穂と玉川華帆と強力なタレントを擁しており、キャプテン勝俣は「今季は優勝が狙える」とこれまでの万年中位というポジションから一気にてっぺんを狙う勢いです。

女子Fリーグ

すこしお話しをしましたが、女子Fリーグは2017-18シーズンに設立されたリーグなのですが、現在までディビジョン1のみの体制となっており、今季は11クラブによる運営となります。

6月から10月までに、1回総当たりの10試合をセントラル方式で行い、レギュラーシーズンの順位を決めます。その後10月から2月までに、上位6クラブと下位5クラブに分かれてファイナルシーズンを1回総当たりのセントラル方式で行い、年間順位を決定します。

ディビジョンがひとつしかないので、昇格降格がありません。

男子との大きな違いですが、ルール上ではまずホームアンドアウェイ方式ではないということです。フウガレディースのホームゲームはレギュラーシーズン/ファイナルシーズンをあわせても2試合だけです(最大16試合中)。ファンはアリーナで応援したいというときにホームゲームが少ないので困りますし、選手やスタッフは遠征が多くなるので大変です。いろいろな理由があってホームアンドアウェイにしにくい状況なのでしょうが、いつかはそうしてもらいたいものです。

次にディビジョンがひとつしかないということです。成績の悪いクラブが降格して、下のディビジョンから強いクラブが上がってくる、という男子と比べて、参加クラブが固定されているため、上位と下位のクラブ間の実力差が埋まらないという問題があります。ときどき大差がつく試合がありますが、ちょっと試合にならないなと感じることもあります。しかし、その一方で女子フットサルリーグという決してメジャーではないリーグを戦う、しかも遠征も多く資金も体制も大変な状況であるという中で、実力差がありながらもくじけず脱退せずにがんばっている姿には、見る人に感動を与えるということもあります。もっと参加クラブが増えて、女子フットサルリーグが盛り上がるといいなあと思います。

また、女子カテゴリならではという面ですが、試合の強度が男子ほど高くないということがあります。これは降格が無いからということも関係あるかもですし、男子と違いほとんどの選手がフットサル選手としての収入に依存していない(つまりアマチュアに近い活動である)ことから、過度な強度での怪我を避けようとするのもあるかもですね。男子ではつかみ合いの乱闘になることも、ケガで即搬送というような本当に危ないシーンも見ることがありますが、女子ではさほどいがみあったりすることがなく、ぶつかったり転んだりしてもお互いに笑顔で手を合わせて済んでることが多いです。ファウルも少なく、危険なファウルはほとんど見ません。もちろん勝負ごとですので、勝ちにこだわる、試合に賭けるという姿勢はありますが、男子ほどバチバチにはやらない感じで、よりフェアプレー精神が高いように思います。

女子カテゴリならではということでもうひとつ、同じフットサルなので戦術や個人技は男子と同じようなものを採用する、トライするというのは見ていてわかりますが、どうしても人や球の速度、強度が男子より低いことから、観客の戦術理解度が高まるということがあります。何をやりたいか、どのようにしたいのかがよくわかるという感じです。そしてその精度が男子よりもやや低いため、やりたい戦術、プレーが成功したときには見ているほうも「やった!」と喜べるような感じがありまして、むしろ男子よりも選手との一体感を感じられるように思います。


フウガドールすみだ、フウガの戦うFリーグ、そしてフウガレディース、レディースの戦う女子Fリーグについて、なんとなーくご理解いただけたでしょうか?

それでは、次の記事でフウガレディースのピックアップ選手を紹介しますね!