に投稿

フウガドールすみだレディース観戦(不)完全ガイド前編~フウガレディース?女子Fリーグ?

SSEは、安全で美味しいコーヒー豆を丁寧に手作業で焙煎、選別をして店頭へお求めにいらっしゃる皆さん、通販でご愛顧の皆さん、そして北海道から鹿児島までコーヒー豆をお使いのパートナーさんにお届けするという、コーヒー自家焙煎店なのですが、タイトルのとおり今回前編、次回は後編と2回に分けて、フウガドールすみだレディースと女子Fリーグというフットサルリーグについて説明していこうと思います。

この企画のために、フウガドールすみだレディースの練習日に潜入取材をしまして、権正新監督と、数人の選手にインタビューしてきました。そのインタビューも交えながら、フットサルって何?っていう人もついうっかり今週末の試合を観戦しちゃおうかなって思うような記事になるようにがんばって書きます。

なんでフウガドールすみだの応援?

コーヒー屋が唐突にフットサルって、おいどうしたんだという話ですが、SSEはもう何年も(何年でしょうか、たぶん5年か6年くらいだと思うんですけど)フウガドールすみだのスポンサーを務めております

フウガドールすみだは、墨田区をホームタウンとする、トップリーグ(F1)を戦うフットサルクラブです。サッカーで言えばJリーグのJ1のクラブみたいな感じです。

フウガドールすみだのウェブサイトはこちら

そして今週の金・土の二日にわたり、トップチーム(男子)とレディース(女子)が墨田区総合体育館でリーグ戦のホームゲームを戦います。そのうち、フウガドールすみだレディース(女子)のほうの観戦ガイドを3回に分けてお届けしようというのが本企画となります。

で、上の画像がそのクラブのトップページなんですが、今週末のゲームをフィーチャーしてますね。

そのトップページをぐーっと下にスクロールしますと・・・

スポンサーの一覧が出てきまして・・・

はい、SSEもスポンサーの末席に座らせていただいております。微力ながら今後とも応援していく所存です。ハイ。

フウガドールすみだレディースが戦う女子Fリーグとは

2023-24女子Fリーグ全11クラブ

フウガドールすみだの男子チームはFリーグのトップカテゴリであるF1を戦っているわけですが、Fリーグって何?という方にカンタンにFリーグの概要をお伝えします。

日本フットサルリーグは、日本フットサルトップリーグが運営するフットサルの全国リーグである。愛称は「F.LEAGUE(Fリーグ)」。
2007年9月に第1回大会が開幕し、全国の8クラブが参加した。Jリーグをモデルとしたホームタウン制を敷き、チーム名称に企業名を冠することを禁止している。

by wikipediaです。

で、フウガドールすみだレディースが戦う女子Fリーグとは・・・

日本女子フットサルリーグは、日本サッカー協会と日本フットサルトップリーグが主催する女子フットサルの全国リーグである。愛称は『WOMEN’S F.LEAGUE』。
2016年7月14日、日本女子フットサルリーグの創設が正式発表された。

同じくby wikipediaです。つまりサッカーで言えばWEリーグ。※いまはなでしこリーグじゃないんですね。存じ上げませんでした。スイマセン。

フットサル自体がサッカーに比べてマイナースポーツであることは間違いなく、サッカーでも人気や集客ではなでしこリーグのほうが分が悪いのと同じように、女子フットサルリーグは人気や集客の面で超がつくほどマイナーな存在であると言われても・・・そうですね、そうですよね・・・

Jリーグでは浦和レッズが平均23千人ほどの集客があるそうですが、WEリーグで、平均1500人ほどの観客数だそうです。やはり女子は少ない。

では女子Fリーグではというと・・・平均はわからないのですが先日の首位争いの一戦が北海道で開催されたときのこと、観客数が59人だったとか。うーんこの。

全体に観客数が非常に厳しい状況の女子Fリーグですが、せっかく墨田区総合体育館でのホームゲームですので、この金・土はぜひ会場へ足を運んでいただければと。生で観戦してもらえればと。スポンサーであることもそうなんですが、見にいくとけっこうおもしろいんで、金曜夜、土曜夜にお暇のある方はちょっと会場へ行ってみようかなと思っちゃうような宣伝をいたしますので、乗っかってお気軽に錦糸町へお越しくださいませ。

そもそもフットサルってどんなスポーツなの?

写真はFリーグtwitterより

ですよねー。サッカーは11人野球は9人、でもラグビーって、ワールドカップが日本で開催されるまで何人か知らなかったよという人も多いのでは?(もちろん当時は僕も知りませんでした)(正解は15人)フットサルは5人なんですよ。

フットサルという競技について、超ザックリと説明します。インドアでやるサッカーというイメージの方もいらっしゃるかと思いますが、けっこう別物感がありますよ

フットサルは、5人で戦います。ほかのスポーツではスタメンというと主力というイメージですが、フットサルの場合は交代が自由なのでセットを2つ、3つとつくってほんの数分ごとにグルグルと交代しながら戦います。なので、ベンチ入りした選手のほとんどがピッチに出ます。お目当ての選手がベンチスタートでも大丈夫、きっと後で出てきますよ

時間は1ピリオド20分、2ピリオド20分ですが、ボールが外に出たり、ファウルの笛が鳴ったりするたびに時計が止まるので、ピリオドが40分くらいかかります。ハーフタイムを入れて、試合全体の時間は約2時間弱、という感じです。

フットサルの特徴です。サッカーと比較しながら紹介します。

ベンチ入り選手の交代は一度に何人でも、そして試合中何度でもOK。出場している時にはほとんどダッシュばかりしてて疲れるので頻繁に交代して休憩するが、熱戦になると終盤には、出場時間が長い選手は足が動かなくなってくるくらい疲れてる。よく足つってる。

GK大活躍。サッカーよりゴールがめちゃ小さいので1対1の局面でサッカーほど点は決まらない。2対1でも決められない時も。攻撃の起点としてGKがドリブル、パスなどで参加することもサッカーより重視される。GKで勝った、負けた、と思うくらいなので試合中にGKだけ見てても面白いくらい。

よく乱闘にならないなと思うくらい激しいボディコンタクトあり(たまにモメて退場したりする)。狭いピッチで押し合いへし合いし、ぶつかり、スライディングなどで攻撃を阻止し、ゴール前でポジション争いをするため、サッカーよりもボディコンタクトが多い。パワー勝負な要素が強いがそこをスピードやテクニックでかわすのが得意な選手もいる(ちょっとバスケっぽい)

試合開始後1分以内のゴールや試合終了1分前のゴールあるある。試合の展開によっては、残り10分で3点差、残り5分で2点差くらいなら「まだどっちが勝つかわかんないな」と思うくらいには、点が入りやすいので、(サッカーや野球に比べて)ゲームを最後までドキドキしながら楽しむことができる。

推しメンをずーっと見てられる。もちろん試合も大事、チームの勝利も大事だけど、試合会場(体育館・アリーナ)で観戦している場合はピッチとスタンドの距離が物理的にめっちゃ近いので推しメンばかりずーっと見てられる。ピッチサイズも小さく(バスケよりちょっと広い)全体を見渡しながらも推しメンを目で追っていられるため、チームを応援したい人も特定の選手を応援したい人も楽しめる。

女子フットサルならではの楽しみ方は?

写真はWFリーグtwitterより

SSEがフウガドールすみだのスポンサーとなってから、フットサルを観戦するようになりまして、その後レディースの試合も観るようになりました(が、女子フットサルリーグがホームアンドアウェイ方式ではないため、観戦のチャンスが少ないのが難点・・・)。

競技フットサルも馴染みがない皆さん、きっと女子フットサルはまったく知らないと思いますので、女子フットサルはこう観ると楽しいよーという話をしますね。

安全・安心、比較的なごやかおだやかな試合展開。男子はけっこうバチバチに接触(というか衝突?つかみ合い?突き飛ばしたり?)があるが女子はコンタクトがやさしい。ディフェンスでスライディングが少ないため転倒も少ない。ぶつかっても「ごめんごめん」みたいな感じであんまり険悪にならない。※男子は荒れた試合ではかなり険悪なムードになったりなんだったら一発レッドもあったりと・・・

リーグ内の力の差、チーム内でも力の差が大きいので、勝敗(結果)以外の魅力がいっぱい。女子Fリーグ加盟チームは11、今季4試合消化で得失点差がトップで+32、最下位が-54。さらにフットサル経験の長さやトップリーグでの経験の差がチーム内でも顕著だったりするので、おなじピッチ内に両チーム合わせて10人の選手がいても能力や経験の差があり、この子は何ができるのかな、この子はどういう動きをするのかな、なんて見方が面白い。チームの勝敗以外に、個人を見る楽しみ、さらには監督の采配を見る楽しみがある。

それでも一生懸命に走る蹴る攻める守る。チームの力の差、またチーム内でも個人の力の差が大きいリーグなので、この戦術ができるチーム、できないチーム、またはこのプレーができる子、できない子、というのが見ているとリアルにわかってしまう。しかしそれでも全員が一生懸命走って、蹴って、攻めて守ってと40分間プレーするのは感動もの。ベンチから出ていくときに「全然武器を装備してないのにそれでも戦いに行くのかー」という感じでかっこいい。推せる。

基本的に、男子に比べればフィジカル的に仕方ない部分ですが、スピードがゆっくりで見るほうは忙しくないです。ボールのコントロールも男子よりも正確さが下がりますので、一瞬で勝負が決まるというシーンは多くありません。むしろ、きれいに戦術がハマる、ボール運びが決まる、シュートまでのデザインが上手くいくというシーンが少ないため、上手にできたときの「よくやった感」は大きいです。誤解を恐れずに言えば、「試合中に高い完成度でつながないとゴールまでもっていけない男子」に対し「がんばって試合中に完成形をうまく発揮できるように努力」するのが女子という感じです。

また、男子は勝ち負けがお給料に反映してしまう(のだと思う)し、またパフォーマンス次第で来季の契約やらなんやらもあるし、チームが最下位に落ちれば入れ替え戦に回り2部に落ちるかもだし、めちゃ試合に対してシビアなんですが、女子はわりとほんわかしています。試合中に笑顔がこぼれるシーンも男子に比べてとても多いです。ゴールした時のパフォーマンスも男子はこれでもかってくらいの闘志があふれますが(中にはゴールしてさらに怒りを爆発させてぜんぜん嬉しそうにしない選手も)、女子はゴールパフォーマンスも見ていて楽しい人が多いですね。

権正新監督に聞くフウガドールすみだレディースの魅力(ここを見てください!)

今年からフウガドールすみだレディースの監督に就任した権正(ごんしょう)監督より、フウガドールすみだレディースの魅力、女子フットサルならではの楽しみ方を教えてくれました。

その前に、フウガドールすみだレディースの基本情報です。

東京都墨田区を拠点とする「フウガドールすみだ」の女子チームとして2008年に設立。2020年より日本女子フットサルリーグに参入。

所属選手19名

GK 2 庄子 彩 SHOJI Aya 1990.11.14 宮城県
FP 6 柴田 美波 SHIBATA Minami 1996.09.25 神奈川県
FP 7 影山 未来 KAGEYAMA Miku 2002.08.09 静岡県
FP 8 大澤 百夏 OSAWA Moka 2003.07.20 群馬県
FP 9 岩崎 裕加 IWASAKI Yuka 2002.06.17 東京都
FP 10 原川 菜々子 HARAKAWA Nanako 1999.02.04 静岡県
FP 11 高崎 真理子 TAKASAKI Mariko 1994.12.04 佐賀県
FP 12 金井 もも子 KANAI Momoko 1996.10.22 神奈川県
FP 13 辻 恵実 TSUJI Emi 1999.05.09 アメリカ
FP 14 中山 由衣加 NAKAYAMA Yuika 1991.01.16 福井県
FP 15 千葉 沙也佳 CHIBA Sayaka 1996.12.06 岩手県
FP 16 黒田 茉耶 KURODA Maya 1998.09.30 大阪府
FP 17 豊川 季絵 TOYOKAWA Kie 1993.12.05 東京都
GK 18 須藤 優理亜 SUTO Yuria 2001.01.31 富山県
FP 21 勝俣 里穗 KATSUMATA Riho 1993.11.21 東京都
FP 23 玉川 華帆 TAMAGAWA Kaho 2003.02.14 埼玉県
FP 24 若尾 和美 WAKAO Kazumi 2002.11.27 神奈川県
GK 25 渡邉 純子 WATANABE Sumiko 2002.08.26 東京都
FP 30 田村 泉 TAMURA Izumi 1997.12.16 山口県

選手はフットサル競技で十分な収入を得ることができる(つまりプロ契約)ではないため、それぞれに仕事を持っていたりするので練習は基本、夜間ということになります。仕事終わりにトレーニングに励む、大変です。

日本での競技フットサルの歴史が浅いため、また女子になるとさらに競技人口も少なくプレーする場も多くないため、フットサル競技歴が浅い選手も多いです(どこかの時点で女子サッカーから転向したという選手が多いですが、最近では育成時代からフットサルに触れいている選手も)。

そして、トップリーグになると全国規模での遠征が発生するため、選手個人の事情により力がありながらもトップリーグでの選手生活を継続できない場合もあるそうです。女性特有の事情により引退という場合も。マイナースポーツなので競技を続けていくモチベーションを保つのも難しいでしょう。

権正直樹監督

スペインリーグでのプレー経験もあり、フウガドールすみだエッグス 監督やロービジョンフットサル日本代表 ヘッドコーチも兼任する若き指導者。

今年よりフウガドールすみだレディースの采配をとる。

フウガドールすみだレディースは、フウガドールすみだの伝統をしっかりと受け継いで、楽しく仲の良いチームです。それぞれに事情を抱えながらも競技フットサルに向き合い、継続している選手たちをまとめる、権正監督のインタビューです。

女子トップの監督になっての感想

今まで育成世代に関わっていたので夜にサウナに行くのが楽しみだったんですが、女子は夜練習なのでサウナに行けなくなったのが一番大きな変化でしょうか・・・というのは冗談ですが、映像を使った分析や指導が増えたので、より戦術面で高度になったところが難しさでもあり面白さでもあります。また、女子チームということで、育成世代や男子だと、気合だ根性だでも通じる部分があったんですが、女子はむしろ頭でしっかり理解して行動に移すというような違いがあるなと思っています。理屈と実践のバランスを取りながらやっています。

監督交代にともなう戦術面、起用方法などの変化はありましたか

コーチやスタッフとも意見交換しながら、さまざまな角度から選手を見て、戦術や起用を考えていますが、個人的なものですが元気よく、大胆にというところを重視しています。オープンマインドにチャレンジをしていくような采配をしていく、選手たちが自分で考えて行動するという雰囲気を大事にしています。そういう気持ちで戦うというところで、ポジティブな声掛けを練習中から、また試合中もしています。そこは前監督(現フウガドールすみだ監督)から変えている部分かなと思います。

フウガドールすみだレディースの戦術はどのようなものですか

フウガというトップ、レディースから育成まで縦横のつながりがある中で、しっかりフウガらしさを出していくというのは、他カテゴリの監督コーチとも連携を取りながらやっています。ベーシックな戦術はフォーマットとしてあります。その中でレディースならではの戦術を用意しています。

キーワードとして「勇気と責任」というものを掲げています。自分で考えて勇気をもってチャレンジをしていく、それが失敗しても自分の責任であるし、失敗が多いというのはスポーツとして当たり前のことなので、それを恐れずに責任を感じながらプレーをしてもらいたいと思っています。それが上手くいくか失敗するかは結果論なので、まずはチャレンジするというベースを大事にしています。そしてその勝負を試合で楽しんでもらいたいと思います。

なかなか流れに乗れないですがここからのキーパーソンは

13番辻を挙げます。アグレッシブさがある選手なので、攻守どちらもチームに流れを引き寄せる、そういう存在だと思います。ここからの勝ち点を積んでいくために働いてくれると思います。

フウガドールすみだレディースの試合、ここを楽しんで見てください

攻守の切り替えのスピードが他チームよりも素早いです。キリカエゼロはレディースでも健在です。そしてチャンスでもピンチでもピッチ内とともに盛り上がるベンチメンバーたち。ついでにそこにいるスーツ姿の自分を見てください。(笑いながら)ジャージじゃないですよ、夏はわからないですけど慣れないスーツ姿がんばります。

というわけで、簡単に

・なんでSSEがフウガドールすみだレディースの応援をしているか

・そもそもフウガドールすみだレディースとは、女子Fリーグとは

・フットサルというスポーツの特徴

・女子フットサル観戦の楽しみ方

・権正新監督に聞くフウガドールすみだレディースの魅力

をお送りしました。

次回はピックアップ選手インタビュー、6名をご紹介します。

もし気になる気になると思ったらぜひ今週末の試合を観てみませんか? 金曜14日は19時30分キックオフ!土曜15日は16時に男子がキックオフのあとに18時30分よりキックオフ!