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トトロ(コロンビア)がニュークロップに切り替わります

2014年よりずーっと買い続けている、コロンビア、カウカ県トトロ村の生産者組合からのコーヒー豆ですが、今年もニュークロップに切り替わりましたのでご紹介します。

トトロ村は、首都ボゴタから直線で南西に350kmほど行ったところ、平均標高が2800mになる、アンデス山脈の一角にあります。コロンビアは首都のボゴタでも平均標高が2600mほどと、全体に標高が高いので、トトロ村の標高も、すごく高いというよりも国内ではちょっと高いというくらいなのでしょうか。

コロンビアのコーヒー生産では、水洗処理が主流で、そのためコロンビア・マイルドという水洗処理のコーヒーの区分けがあるくらいです。コロンビア・マイルドとは、コロンビアとケニアとタンザニアの水洗処理のコーヒー豆のことを指しますが、いまのスペシャルティコーヒーの世界ではあまり使われない用語(区分け)なんですけど、ちょっと前ではすごくメジャーな品質表示でした。

トトロ村の人口は1万7千人ほどのようです。コーヒー生産のほか、バナナなどの換金作物や牧畜で生計を立てる人がほとんどという、第一次産業の村です。村の中心部にも商店が数軒と宿がいくつかあるくらいです。数十キロ西に進むとポパヤンというカウカ県の県都があり、ここは人口30万を超える街です。

そんなトトロ村で生産されるコーヒーは、カスティージョという品種が主で、これはコロンビア独特の品種で、美味しい品種と病気に強い品種を何度もかけあわせてつくられたハイブリッド種です。さらに粒も大きく収穫量も多いので、コロンビアで主力の品種になっています。

そんなトトロ村から来た袋ですが、今年から麻袋がモデルチェンジされたようで今までよりカッコイイ感じになってます。

トトロ村の生産者さんには、毎年美味しいコーヒーを届けていただいて感謝です。感謝の気持ちを美味しい焙煎に代えて、また日本の消費者に届けることができる、その橋渡しにひと役買っていることを、とても嬉しく思います。

明日より、店頭に並びますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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マルティン・グティエレス(コスタリカ)がリリースになりました

お久しぶりな、コスタリカのコーヒーです。

コスタリカは中米の、どちらかというと南米大陸に近いほうの国です。パナマの上にありますね。

余談ですが中米をコロンビアから一筆書きでメキシコまで行くように国名を覚えるには「パリに干すガブリエル」と覚えるといいです。

パ(パナマ)リ(コスタリカ)に(ニカラグア)干す(ホンジュラス、サルバドル)ガブリエル(ガテマラ、ベリーズ)ですね。意味はわかりませんがガブリエルさんが巴里で干されてるってイメージで覚えてしまいましょう。

はい、パリに干すガブリエル、もう覚えましたね?

閑話休題。

コスタリカはコーヒー生産でとても特徴的なことがあります。それは、アラビカ種以外植えてはいけませんと法律で決まっているんだそうです。

ご存じの通り、現在生産されているコーヒーの木は大きくアラビカ種とロブスタ種のふたつに大別されます。そのうち、品質の良いほうがアラビカ種、そうでもないのがロブスタ種ということになっています。法律でアラビカ種だけ植えろって言うのは、コスタリカが中米のコーヒー生産でもイニシアチブと取っていくんだという意思の表れでしょうか。

そのアラビカ種の中で、このロットの品種であるカツーラ種は、美味しさは折り紙付きなんですが栽培がちょっと難しいんだそうです。そのぶん、特に標高が上がると素晴らしい香味を発揮するといいます。

その完熟の実だけを手摘みして、ブラックハニーと呼ばれる生産処理を施してロットにしたものがこちら。

グティエレス家の手間暇の結晶のこのコーヒーをぜひお試しになってくださいね。

マルティン・グティエレスのお買いものはこちら

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コンガ(エチオピア)がリリースになりました

コンガ農協のウォッシュトのコーヒーを、久しぶりにご紹介しますね。

イルガチェフェ村の中には現在27の農協があるようです。コンガはその中でも有名農協で、品質が良いことで知られています。また、このイルガチェフェの農協が集まった組合があって、そこに加盟していると、輸出が容易になるので、消費国にとっても、現地生産者にとっても、いろいろと流通が便利でいいです。

このコンガはウォッシュトなので、シトリックな香りがよく出ており、好印象です。ヴィーナスローストなので軽くて透明感のある風味をどうぞお楽しみください。

コンガ(エチオピア)ヴィーナスローストのお買い物はこちらから

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ミゲル・デュアルテ(グアテマラ)がリリースになりました

テレサ・バトレスさんのコーヒーが終売になりまして、おなじ中米からグアテマラの生産者、ミゲルさんのコーヒーをリリースいたします。

グアテマラにはアンティグアやウエウエテナンゴといった有名なコーヒー生産エリアがいくつも存在していますが、比較的新しい生産エリアとしてヌエボオリエンテがあります。エリアとしても新しいので、この地の生産者たちは比較的新しい農園を運営しています。その中でミゲルさんは1996年にアグアハル農園を設立、運営しています。

ミゲルさんは伝統的なウォッシュやナチュラルのほかに、最近開発された処理方法も積極的に取り入れており、このロットはワイニー処理という方法を乾燥工程に採用しています。

と言っても、ワイン樽に浸けるとかそういうことではなく、発酵過程を長くとることでワインのような風味が獲得できる、ということでワイニー処理というそうです。ワインと言っても、赤ワインのほうでしょう。

ミゲルさんの自信作、どうぞお試しくださいね。

ミゲル・デュアルテ(グアテマラ)のお買い物はこちらから

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「ハマ(エチオピア)ジュピターロースト」がリリースになりました

ながらく楽しんでいただきました「ダンチェ」が終売となりまして、入れ替わりで「ハマ」がリリースとなりました。

ハマ(エチオピア)ジュピターローストのショッピングページに行く

ハマウォッシングステーションはイルガチェフェ村のコチャレ地区の中にあります。約1600軒の農家が加盟しているそうで、まあまあ大きなステーションですね。

ナチュラル(またはドライプロセス)処理なのですが、独特のジューシーな感じとエチオピア特有のイチゴっぽさがよく感じられます。しかし飲みにくいほどではなく、スムーズな飲みくちなので、そのまま飲んだり、スイーツと合わせたりといろいろなシチュエーションに合わせやすいかなと思います。

来春くらいまで継続して販売できると思いますので、どうぞよろしくご愛顧をお願いします。

(写真は、イルガチェフェ村の子供たちです。笑顔が素敵ですね)

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「一七五四」ブレンドが好評につき、定番になりました

SSEのブレンドにはおなじみ四季をイメージした「うららか」「すずかぜ」「みずすむ」「おんふり」の四つと、浅草・待乳山聖天のご利益を頂戴した「毘沙門天」があります。

もともとは、ひらがな季節シリーズのうららか、すずかぜ、みずすむ、おんふりの四つだったのですが、待乳山聖天さんとのコラボブレンドが定番化したのが毘沙門天でした。

※待乳山聖天さんのご本尊が毘沙門天であることにちなんで

SSEのブレンドはひらがな季節シリーズ、本所本店のブレンドが毘沙門天、というようなイメージでいたものですから、つくば店をオープンするときに、なにかアイコニックなブレンドがあるといいなと思いまして、一七五四ブレンドを制作しました。その名前の由来は・・・

7世紀から8世紀にかけて編纂されたという万葉集に、筑波山を詠んだ歌がいくつもあります。そのうち、1754番目の歌、第九巻に収録されたものですが、このような一首があります。

今日の日に、いかにかしかむ、筑波嶺に、昔の人の、来けむその日も (高橋虫麻呂)

歌を現代風に言えば、「筑波山に来た今日という日はなんとすばらしいことか。このすばらしさは、昔に来たどんな人たちの感動にも敵うものではない」というようなところでしょうか。

SSEは2010年に牛久で創業しました。その時は古いルノーを改造した移動カフェ。つくばにもお邪魔していましたね。そしてほどなく墨田区本所にお店を構え、10年余りを東京で過ごしてのつくば店出店となりました。つくばに戻ってきた、という感動がこの高橋虫麻呂の歌に重なるような気がしました。

そこで、つくば店をオープンするに当たって新しいブレンドの名前は「一七五四」とすることにしたのです。

オープンの記念で期間を限定しての販売にしようと思っていたのですが、思いのほか、大変に好評をいただいておりまして、定番ブレンドとして、本所、つくばの両店で今後も定番として販売することにし、またウェブショップでの販売も開始することにしました。どうぞ末永くご愛顧いただければと思います。

お求めはこちらからどうぞ。

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「カタリノ・ベニテス(ホンジュラス)」がリリースになります

サターンローストでご紹介しておりました「ホセ・ラミレス(ホンジュラス)」が終売となりまして、「カタリノ・ベニテス(ホンジュラス)」がリリースされました。

カタリノさんは結婚のために必死で働いてお金を貯めて、小さな地所を購入し、コーヒー栽培を始めたという方です。その後ぶじに結婚されて、子宝にも恵まれ、今ではコーヒー農園経営もすっかり軌道に乗っています。

カタリノさんの農園はフォルトゥーナと名付けられていますが、それはギリシャ神話に出てくる運命の女神の名前だそう。きっと奥様が運命の女神だったのでしょう。素敵な名前ですね。そのフォルトゥーナ農園ですが、東京ドームの三分の二ほどの大きさで、比較的小さな規模です。マイクロロットと言われる、少量しか採れない(取引量が小さい)銘柄で、品質が良いとしてもなかなか大手のコーヒー会社には買ってもらえないサイズです。販路も苦労しているだろうなあと想像できます。私たちが今回購入しましたのも、お互いに小さな事業者である親近感もありまして、お互いにがんばろうというようなところもあります。

風味はスタンダードなホンジュラスのコーヒーという感じで、スッキリとしたあと口と、ほどよい酸味、明るさとボディ感のバランスが良いです。ブラックでも、お砂糖やミルクを加えても、使いやすいコーヒーですので、ふだん飲みにピッタリではないかと思います。

ぜひ、カタリノさんのコーヒーをお試しになってくださいませ。

カタリノさんのコーヒーのお買い物はこちらから

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トトロ(コロンビア)が新年度ものに切り替わりました

SSEではお馴染み、トトロ(コロンビア)についてお知らせです。

2012年くらいからずーっと買っている生産者さんです。2014年からでしたでしょうか、弊社向けということで袋にロゴを入れて出荷してもらうようになっています。

品種はカスティージョという、コロンビアで品種改良されたものです。ブルボン系のカツーラ種と、東チモールで見つかったアラビカとカネフォラの自然交配種であるチモール種を、うまくかけあわせたものです。美味しいカツーラと病気に強いチモール、両方の特性を持っていて、近年開発された品種ですがコロンビアでは広く生産されています。

栽培地の標高が高く、透明感のあるキレと複雑な香味を持ち、飲みやすい風味ですので、弊社では定番品として皆さんに愛されておりまして、指名買いされる銘柄のひとつです。

焙煎はやや軽めのアースと、ややしっかりめのジュピターのふたつをご用意しています。お好みでお選びいただけます。

コロンビアでは、一年中コーヒーが収穫されると言われてますが、弊社で契約しているトトロのコーヒーは秋に収穫されています。収穫後、乾燥させて袋詰めされて港へ運ばれて、日本に向けて船で出発します。横浜の港に入港したら農薬や異物やいろんな検査があって、やっと陸揚げです。横浜にある空調の効いた倉庫に保管されるのがやっと春です。

先日、昨年契約した分を使い切りまして、今年度分に切り替わりました。

いま皆さんがトトロをお召し上がりになってるとしたら、もう新年度ものになっていると思います。

今年も、トトロの皆さんががんばって作ってくれた美味しいコーヒーを楽しみましょう。

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ラティボール・ハートマン(パナマ)発売しました

パナマのコーヒーと言えばよくニュースにもなる超高額コーヒーで有名ですね。ゲイシャ種という品種を世に知らしめたのもパナマの先進的な農園たちです。その超高額コーヒーがオークションになるのが「ベストオブパナマ」という品評会です。ベストオブパナマ常連のハートマン氏のコーヒーが発売になりました。

ラティボール・ハートマン(パナマ)ジュピターローストのお買い物はこちら

これまで何度かハートマン氏のコーヒーを扱ってきましたが、このロットはジューシーなボディ感と甘さの調和が素晴らしいです。良いコーヒーのひとつの指標として「美味しい果物のような印象がある」というのがありますが、このコーヒーにもいくつもの果物の風味が折り重なって感じられるようです。

スーペリアラインでの発売となります。ちょっといいコーヒーを、ぜひどうぞ。

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今年も「クリスマスブレンド」発売です

明日で11月もお仕舞い、明後日には12月となります。今年もコロナでなにがなにやらわからないうちに、師走を迎えることになりました。皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

毎年、クリスマスシーズンにクリスマスブレンドを販売して、たいへん好評をいただいておりまして、また今年も発売いたしますので、リピートのかたは大変お待たせしました、初めましてのかたはどうぞお試しくださいませ。

この時期はケーキや豪華なお食事なんかが食卓に上がることも多いんじゃないでしょうか。そこに合わせていくのは、コーヒーにもしっかりとしたボディ感と口に広がる厚みのあるフレーバー、そしてあと口にはキレがあると、そういうイメージでつくっております。

12月いっぱいの販売となります。お求めはこちらからどうぞ。→クリスマスブレンド