に投稿

価格改定のお知らせです(5月1日より)

いつもサンシャインステイトエスプレッソのコーヒー豆をお使いいただいている皆さまへ。ありがとうございます。

コーヒー豆/粉、パック入りコーヒー等の価格を5/1より改定させていただきたいという、お願いのお知らせです。

各方面から押し寄せる強烈なコスト上昇

コーヒーの生豆の取引価格がとんでもないことになっています。もうあちこちでコーヒーの市場価格高騰はニュースになってますし、大手チェーン(例えばスターバックス)も値上げをするところが出ています。弊社のようにコスト増を吸収する余地が小さいところでは尚更、昨年、一昨年と同じ価格ではコーヒーをお届けできなくなってしまっています。

その理由はくだくだと書くまでもなく、市場での取引価格の高騰と、エネルギーコストの上昇です。コーヒーの生産が気候など自然の条件でうまくいってないところに、コロナ禍で人的社会的にも強烈なダメージがありました。NYの先物市場では、コーヒー豆の価格が昨年一年間だけで2倍に上昇したと言います。年末には呆れるほどの高値になりました。もちろん今年も同じように上昇を続けるのでしょう。

つい先日、首都圏でもブラックアウトするかもというちょっと危ない状況でしたが、ここにきて戦争の影響もありエネルギーが足りてないことも、コーヒー生産や保管、運搬と様々なところのコスト増になっています。

あらゆるコストが少しずつ、あるいは大幅に増加しているため、SSEに届くときには、以前よりもぜんぜん高い値段になってしまっています。

ネットワークを駆使してなんとか数量確保を最優先に

SSEも長らくコーヒー焙煎事業をやっておりますので、コーヒー生産国で買い付けをする人や輸出してくれる人、日本で輸入してくれる人や日本まで運んでくれる人、人と言うより会社ですが、コーヒーに関係するさまざまな人たち会社たちとお付き合いをしています。このような状況で、SSEのことを大事に思ってくれて、なんとか従来通りの品質で従来に近い価格で納めてくれようとしてくれる、心優しい取引先ばかりで本当に頭が下がります。ですが、その人たち会社たちの力をもってしても、SSEに届くまでの価格上昇を吸収できません。ぜんぜんできないのです。しかしそこで私たちが無理を通そうとすれば、一袋たりともコーヒー豆を買うことすらできなくなりそうな状況です。それくらいにコーヒーの生産者から私たちのような焙煎事業者までの、あらゆるコーヒー関係者が血まなこになって少しでも良い解決策が無いか、落としどころが無いかとやっきになってます。私たちはまず、今年から来年にかけての、私たちのお客様へ販売するコーヒー豆が切れないように手配をする必要があります。ですから、生産者から私たちにコーヒー豆を届けてくれるまでにかかわるたくさんの人や会社が不幸にならないような価格で、必要なだけのコーヒー豆を買い付けています。

長期的にコーヒー豆を販売していくための体制

トトロ(コロンビア)に代表されるように、弊社ではバイヤーやエクスポーターの協力のもとコーヒーを生産してもらったり、弊社向けの独占ロットを供給してもらったりしています。これは、上で書いたようにいろんな人たちの協力があってこそです。

今回のように世界情勢が大変に不安定になったり、産地での生産がうまくいかなくなったりしたときに、生産者と私たちを結ぶラインの弱いところから崩れていってしまいます。もう10年以上、世界中の産地からコーヒー豆を買って取引の実績を積み、業界団体の活動などを通して協力いただけるネットワークを構築してきました。このような部分で、今回のような不測の事態にもコーヒー豆をなんとか切らさずに営業することの助けになっているわけですが、これら外部からの協力以外にもう少し、安定した生豆の買い付けができるような対策を講じることができると思いました。

ある程度の数量をまとめて購入することで、生産者やエクスポーター、インポーターの取引コストを下げることが出来て、また港湾での倉庫の保管費用も削減できることから、弊社にてストック量を増やすことで、できるだけ生産者など関係者の損にならないように支払時の単価を下げることができるようになります。これは、現在の不安定な状況を脱したときにはもっと、生産者や生産国のエクスポーターが安心して取引できる要素になると思います(現在、弊社がこれをやっても本当に微々たる影響でしかありませんが、この流れが未来にどんどん増えていくと思っています)。

価格改定後も「ここだけは死守」というポイント

安全で美味しいというのはもう当たり前のことで、そうでないものを扱うことは今までありませんでしたし、この先も同じようにありません。では私たちサンシャインステイトエスプレッソが何を死守するかと言うと、それは、いつまで経っても「ホゼとまーちゃんのお店」であるということです。

豆の選定や買い付け、それと焙煎はホゼが担当しています。焙煎した豆の風味チェックやコーヒー抽出はまーちゃんの担当です。まーちゃんが焙煎したり、ホゼが抽出したりすることもありますが、それぞれの重要な仕事は二人の目が届き、手が入ることで完成すると考えています。いつまでもこの体制は崩したくないです。価値あるコーヒー豆を販売していくために、これからも主力は二人三脚で営業してまいります。

それでは、本所本店では5月1日より新価格にて販売させていただきますので、あたたかくご理解をいただければと存じます。よろしくお願いします。