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サンシャインステイトエスプレッソは10周年。

信じられないことですが、サンシャインステイトエスプレッソは今日でなんと10周年を迎えることができました。

思い起こせば10年前・・・という昔ばなしの前に、この記事のタイトル写真は何なんだ? という疑問が皆さんの頭の中に浮かんでいると思いますので、写真の説明をしましょうね。

サンシャインステイトエスプレッソが生まれる少し前のお話です。

実はこの写真、私たちサンシャインステイトエスプレッソの誕生ととっても深い関係があるんです。といって、写真に写ってる二人が私たちホゼ&まーちゃんであるということではありません(あるけど)。深い関係があるのはこの場所、滝なんですね。

この滝がある地方、オーストラリアの北東部でして、そこを私たちは楽しく旅行をしていたわけです。この滝はミラミラの滝と言います。クイーンズランド州の観光のメッカ、ケアンズから車で2時間かそこらでしょうか。

パロネラパークやアサートン高原などをぶらぶらと巡りまして、どっちかというと大自然方面のオーストラリアを満喫したわけです。そのときに、クイーンズランド州が「Sunshine state」という愛称を持っていることを知りました。

さてそこから、われらがサンシャインステイトエスプレッソが誕生するところにつながっていくわけです。私たちは2010年の今日、古びたルノーのヴァンを改造して移動カフェとして出発することになりますが、出発の前に名前をつけなければなりません。しかし名前といってもちょいちょいっと付けるわけにはいかないわけです。その名前でずーっとやっていくわけですから、うんと考えました。

移動カフェだから太陽の下でやるだろう。そしてstateという単語には「州」という意味と「状態、ありさま」という意味もある。sunshineがある状態、いいじゃないか。ルノーのヴァンにはエスプレッソマシンを積んで、お日様の下でちゃんとしたエスプレッソが楽しめるありさまっていうのはなかなかいいぞ。

というわけでSUNSHINE STATE ESPRESSOという名前になったわけです。

それから10年。

サンシャインステイトエスプレッソを10年やってきましたが、いろんなことが変わりました。東日本大震災のように、変わりたくなくても否応なく変わらざるを得なかったような出来事もありました。自家焙煎店になり店舗を構えるようになったという、チャレンジをしていかねばならぬという決意で変えたこともありました。本当にたくさんのことが変化してきたわけですが、この10年で変わらなかったこともあります。

サンシャインステイトエスプレッソはホゼとまーちゃんの二人でやっています。開業当時は大変に暇で、二人でやっていましたが一人でも暇を持て余すほどでした。それからだんだんと忙しくなり、10年経った今は猫の手も借りたい時があります。でも、いまでも開業当時と同じ、ホゼとまーちゃんの二人でやっています。私たちのコーヒー豆はいまや北海道から鹿児島まで、お使いいただいているパートナーさんが日本を縦断してあちこちにいらっしゃっております。私たちのできることは(たった二人しかいませんから)とっても小さいですけど、想いを受け継いでいただけるパートナーさんが私たちのコーヒーの世界を広げてくれます。本所に二人きりのようで、日本中にたくさんのようで。なんだか不思議な気持ちです。

開業前から、たくさんの先輩たちや仲間たちに助けられ、叱咤激励され、ともにがんばって来てと、本当にたくさんの人たちにお世話になってきました。小さい移動カフェでスタートした私たちのことを心配して、たくさんの人が手を差し伸べてくれました。いまでは私たちのコーヒー豆をお使いいただいているたくさんのパートナーさんに恵まれ、店頭にも多くのお客様がいらしていただいています。私たちが誰かの役に立っている、ということも多くなってきました。しかしながら、やはり私たちのまわりにはとってもたくさんの素晴らしい人たちとのつながりがあり、お世話になりながら10年目を迎えているんだと感じます。有難いことです。

移動カフェを始めたときのキャッチフレーズです。「コーヒーをもっと自由にもっと気軽に」・・・このキャッチフレーズに込めたのは、美味しいコーヒーを普段から楽しんでもらいたい、型にはまらずのびのびと楽しんでもらいたい、という想いでした。いまではそれが2代目になっておりまして、「コーヒーがあるしあわせ。」になっています(コーヒーの豆袋などに印刷してありますが、本当はもうちょっと長いです)。ここに込めた想いは、そのまんま、私たちのコーヒーが生活の中にあることでしあわせを感じていただけたら、ということです。でも、楽しいもしあわせも、なんだか似てます。そして似てていいんだなと思います。私たちの本質的な想いは変わらないのですから。

なんだかとりとめのない話になってきましたね。

いいんです。私たちはいつも二人でデコボココンビでやっているんですから、10周年といってもそうたいしたことは書けないんです。

ここまで読んでいただいた皆さん、サンシャインステイトエスプレッソを好きでいてくれる皆さんには心より感謝をいたします。ここまでの10年はこんなになるとは思ってなかったので、次の10年は果たしてどうなるか見当もつきませんが、どうぞ引き続きお好きでいていただけたらと思います。

そして最後に。

ホゼ(いまこれを書いている僕です)が思いつきで始めた珈琲屋をずーっとがんばって支えてきてくれたまーちゃんに最大限の感謝をいたします。ありがとう。

そしてこれからも二人でがんばって参りますので、どうぞ皆さまよろしくお願いいたします。

(あっ、タイトルの写真はなんと開業の前、コーヒーを一生懸命勉強している頃で2008年のものです。二人ともまだ若いなあ!)